【獣医師が解説】猫が腎臓病になるリスクと予防におすすめのキャットフード

猫が腎臓病になるのはなぜでしょうか?

猫の腎臓病と言えば、一般的に慢性腎不全の状態を示すことが多いですが、実際には急性腎不全と慢性腎不全の2種類があります。

ここでは特に高齢猫に多い慢性腎不全について、獣医師の立場から説明します。

慢性腎不全になる原因として考えられるものは、実はいくつもありますが、特に多くの高齢の猫が慢性腎不全になりやすい決定的な原因は、推測の域を出ないと言えるでしょう。

例えば、慢性腎不全になりやすい猫種であったり、他の病気が隠れていて結果的に慢性腎不全になる場合もあります。

また、高齢になると体力や代謝が落ちて、当然、体の中の臓器は若い頃よりは働きが鈍くなって来ます。

そして腎臓という臓器は、肝臓のような再生する臓器ではなく、一度ダメージを受けてしまうと、その部分を”差し替え”することができません。

ですから、結果的に腎臓の機能が低下して、腎不全の状態になると考えられます。

高齢になって代謝が落ちたにも関わらず、腎臓に負担がかかるようなタンパク質の成分が高い、ナトリウムが多いと言ったようなフードを食べていれば、益々、腎臓は疲れてしまいます。

猫の腎臓病を予防する方法

いずれはなるかもしれない腎臓病を予防することができれば、こんな嬉しいことはありません。

しかし、現在のところ、確実に”これだけやれば大丈夫”と言える方法はなく、なるべく腎臓の負担を減らし、早く異常に気が付く方法はいくつかあるのでご紹介します。

①定期的に健康診断。

これは血液検査などを受けるだけではなく、常に獣医師に飼っている猫の姿を診てもらうことで、飼い主さんが気づいていない体の変化や病気のサインを見つけて貰える可能性があり、早期発見にもつながります。

②飲水量と尿量チェック。

慢性の腎臓病の病状が進行してくると、尿量や飲水量が増えます。

多くの飼い主さんは、猫は外に出てしまう、多頭飼いで分からない、と言った言い訳をされますが、このポイントは非常に重要ですから、必ずチェックしてあげましょう。

③ウエットフード
沢山の種類のフードがありますが、水分を多く含むウエットフードも与えることで、摂取する水分量が増えて腎臓の負担が少し軽減されます。

また、スポイトなどでお水を飲ませる、と言ったことも有効です。

④体重チェック
普段からよく食べている割に体重が減る、逆に太り過ぎ、と言った場合には病気のサインの可能性がありますから、まめに体重は測定してあげましょう。

腎臓に問題が出てくると、体のタンパク質は失われていく為、体重減少が明らかになります。

⑤年齢や体調に合わせたフード選び
かかりつけ獣医師に、年齢や体調に合わせたフードをアドバイスして貰いましょう。

猫の体質により、全ての猫に同じフードが適切であるとは限りません。

猫の腎臓病予防におすすめのキャットフード

腎臓病を完全に予防するフードは存在しません。

基本的には、現在の猫の健康状態を知って、その状態に応じたフードを与える必要があります。

例えば、下痢ばかりする子に、腎臓の為だからと言って、普段食べている下痢の子専用の療法食以外を与えるわけには行きません。

動物病院で取り扱っているプレミアムフードは、大手の有名なペットフードの会社の製品で、膨大な研究データから科学的にその効果が証明されています。

以下に挙げる例は、猫の加齢に伴う体調の変化を考慮したフードです。

しかし、猫には個体差がありますから、適切でない場合も当然考えられます。

必ず獣医師の指導の下でのフード変更を検討することが必要です。

動物病院取り扱いの主なブランド

  • ノバルティス(エランコ) ”ドクターズ・ダイエット”シリーズ
  • ロイヤルカナン ”ベッツ・プラン”シリーズ
  • ヒルズ ”サイエンスダイエット・プロ”シリーズ

猫の腎臓病は、定期的に健康診断をすることでも早期発見が可能かもしれません。

普段から猫は病気の症状がわかりにくいので、健康診断は年に最低でも1回は行っておきましょう。

もちろん餌も猫の健康の大事な要素になるので、なるべく良いキャットフードを与えることも大事になります。

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