【キャットフードの安全チェック】シンプリーはプレミアムフードとして質は高い?

シンプリーは、カナガンと同様に、多くのキャットフードレビューサイトで高評価を得ている、動物愛護先進国イギリス産のフードです。

ペット先進国が多いヨーロッパのキャットフードなので、やはり質は高いと考えてしまいます。

ただ口コミなどを見ると、猫によってはシンプリーを受け付けない猫もいるようです。

今回は人気のキャットフード「シンプリー」は安全かについて見ていきたいと思います。

シンプリーキャットフードの特徴

公式ホームページには、シンプリーの特徴として、3つ挙げられています。

それぞれ見ていきましょう。

(1)さまざまな健康リスクに配慮した黄金バランス

◆キナ酸 尿路結石ケア
◆オリゴ糖 毛玉の排泄サポート
◆グレインフリー サツマイモ

キナ酸の原料になっているクランベリーは、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンCを豊富に含むだけでなく、尿路感染症を防ぐとともに、尿のpHを弱酸性にして尿路結石が形成されないようにする効果もあるので、下部尿路に問題を起こしやすい猫にとっては魅力的です。

オリゴ糖には、腸内の善玉菌の増加と悪玉菌の減少させることで腸内環境を良好にする作用があります。

サツマイモには食物繊維も豊富に含まれていますので、相乗効果で便の調子が良くなることが期待できます。

(2)思わず猫が食いつく厳選素材!

粒の表面をサーモンスープなどのフレーバーソースでコーティングすることで嗜好性をよくしています。

ただし、匂いには好き嫌いもあるので、強い匂いがすると、食べなくなる猫もいることには注意が必要です。

また、表面にコーティングすることは、劣化を早めることになるので、保存状態に気を使う必要があることや、強いフレーバーに慣れてしまうと、他のフードには手をつけなくなってしまうといった懸念もありますので、一長一短と言えるでしょう。

(3)品質管理が徹底された生産ラインで製造!

管理が徹底されていて好感が持てます。

製造工場は、イギリスの食品安全規格であるBRCを取得しており、人間向けの食品安全性の基準をクリアしているといことは安心感があります。

シンプリーキャットフードの原材料・成分

シンプリーキャットフードの原材料と成分を見て見ましょう。

原材料

骨抜き生サーモン(31%)、さつまいも、乾燥ニシン(12%)、乾燥サーモン(11%)、じゃがいも、サーモンオイル(8.1%)、乾燥白身魚(6.5%)、生マス(4.65%)、サーモンスープ(2.3%)、ミネラル、ビタミン、アルファルファ、クランベリー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、りんご、にんじん、ほうれん草、海藻、カモミール、ペパーミント、マリーゴールド、アニスの実、フェヌグリーク

成分

粗タンパク質37.00%、脂質20.0%、粗灰分9.50%、粗繊維1.50%、水分7%、オメガ6脂肪酸1.33%、オメガ3脂肪酸3.89%、リン1.32%、マグネシウム0.13%、カルシウム1.89%、カリウム0.59%、ナトリウム1.0%、 エネルギー(100gあたり)/約380kcal

最も多く使われている原材料が「骨抜き生サーモン(31%)」で、2番目に多いのが「さつまいも」、次いで「乾燥ニシン(12%)」「乾燥サーモン(11%)」となっています。

猫は完全肉食動物ですので、原材料として質の高い肉または魚がたくさん使われていることが望ましいです。

シンプリーは生サーモンをメインとして、タンパク質源として魚をたっぷりと使っているようです。

原材料に数値で使用量を明記していることも評価できます。

他に多く使われている原材料は、「サツマイモ」「ジャガイモ」です。

原材料に麦や米などの穀物を用いておらず、猫にとって望ましいグレインフリーのフードです。

シンプリーの特徴でも述べましたが、下部尿路の健康に効果的なクランベリーや、悪玉菌の定着を防ぐマンナンオリゴ糖と、善玉菌の食源となるフラクトオリゴ糖など好ましい原材料が含まれています。

人工の酸化防止剤は使用しておらず、カモミールやペパーミント、マリーゴールドといったハーブ類が酸化防止剤の役割を果たしています。

これはとても望ましいことですが、シンプリーは1.5kgの製品しか製造されていないので、開封後すぐに小分けにして密封するなど、保存方法には注意を払う必要がありそうです。

欲を言えば、容量の小さな製品も揃えてもらいたいものです。

成分を見ると、タンパク質は37%とグレインフリーフードとしてはやや低めです。

ただし、一般的なキャットフードと比較すると非常に高タンパク質で、脂質も20%と高めです。

肉食動物である猫の本来の食生活に沿った成分バランスといえます。

高タンパク質・高脂質にも関わらず、カロリーは380kcal/100と抑えられているところが、運動量が少ないのでカロリーコントロールもしたいという猫にとっとは魅力的です。

特筆すべきは、オメガ6脂肪酸が1.33%、オメガ3脂肪酸が3.89%と必須脂肪酸が非常に豊富に含まれていることです。

オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の理想的な比率については研究途上ではありますが、研究が進むにつれてオメガ3脂肪酸の割合を多くすることが重要であることがわかってきています。

オメガ3脂肪酸は、脳機能を高め、抗炎症作用や細胞への酸素供給に寄与するといった効果があります。

シンプリーはメインの原材料がサーモンであることに加え、サーモンオイルやサーモンスープが添加されていることもあり、他のキャットフードと比較するとオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。

一方で、マグネシウム含有量が多いことが懸念されます。

マグネシウムは、ストルバイト結石の元にもなりますので、多くのキャットフードは0.1%以下に抑えられていますが、シンプリーは0.13%と多く含まれています。

下部尿路の健康が心配な場合には注意が必要です。

シンプリーキャットフードの評判

シンプリーは、カナガンととてもよく似たキャットフードです。

カナガンがチキンベースなのに対し、シンプリーはサーモンベースという大きな特徴の違いはありますが、それ以外の原材料は同じものが多いので、この二つで迷った場合は、肉が好きか?魚が好きか?という基準でシンプルに選ぶのがよいかと思います。

似ているのは原材料だけでなく、原産国も輸入元も、販売手法も同じです。

そのため、シンプリーも利益だけを目的とした過剰に高い評価と、目も当てられないようなひどい評価に分かれているので、調べるときには注意が必要です。

獣医師が見るシンプリーキャットフード

キャットフードを選ぶときに、どこの国で生産されているか気になる飼い主さんも多いと思います。

国産のキャットフードであれば安心な気もしますが、市販のキャットフードの生産地を見ると、東南アジアで生産されているキャットフードも多いです。

最近ではプレミアムキャットフードと呼ばれる、成分が良いキャットフードも注目を集めています。

特にイギリス産のキャットフードである、カナガンやジャガーなどは、キャットフードランキングサイトでも紹介されているので見たことがある人も多いと思います。

今回は、ペット先進国のイギリス産キャットフード「シンプリー」について獣医師の先生に意見を聞いてみました。

イギリス産のペットフードは他国と比較すると進んでいるのか

イギリスは動物福祉の先進国です。

動物愛護に関する法律も制定されており動物が快適な生活を送れるような環境を用意する義務、責任が飼い主に課せられています。

また動物虐待に対しては捜査官、警察官が動けるようになっています。

獣医師
イギリスはペット先進国だからこそ、ペットフードに関してもより良いものを飼い主が求めており、製造者もそのニーズにこたえた高品質のものを生産して提供しています。

日本も安全な国として認知されていますが、イギリスはよりペットが安心して暮らせる仕組みの社会になっているのですね。

シンプリーの成分と原材料の特徴を教えてください。

野生において猫は肉食であるため、豊富なたんぱく質を必要としています。

獣医師
シンプリーは猫の動物としての特性に配慮した栄養バランスで作られています。

ほかにはクランベリーは抗酸化栄養素が含まれ、オリゴ糖は食物繊維が豊富で、便通のスッキリをサポートします。

また、猫にとって消化が難しいグルテンを含む穀類を使用しないグレインフリーとともに、腹持ちがよく消化率の高いサツマイモや、ビタミンや鉄分を多く含むニンジン・りんご・ほうれん草を加え、猫の健康維持をサポートします。

「シンプリー」について、成分や原材料の観点から安全性について教えてください。

シンプリーが作られているのは、ペット先進国イギリスの中でも特に高い評価と信頼を集めるペットフード専門工場です。

獣医師
工場は、欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の基準を満たした施設であり、製造ラインは常にモニタリングされ、専門の品質管理官が最新の設備を駆使してチェックにあたっています。

ここまで厳重な製造ラインで作られているのは、飼い主としても安心できる大きなメリットになりますね。

「シンプリー」のようなプレミアムキャットフードのメリットは何ですか?

シンプリーキャットフードは、品質の安全性、栄養の充実性が十分に考慮されています。

猫の動物としての特徴に配慮されたキャットフードを選ぶことは、猫の本来の生活と健康を維持するためにはとても大切なことです。

獣医師
日常で食べるキャットフードを高品質なものを選ぶことは非常に有益なことであると考えられます。

人間もそうですが、日頃からの食生活が健康で長生きの秘訣になるのですね、

「シンプリー」は値段が高いですが、その価値はあるのでしょうか

原材料や栄養素にこだわり、安心した品質のキャットフードを生産するには必要なコストがあります。

そのことを考えるとシンプリーは十分な価値があると考えられます。

値段だけを見ると高いのがシンプリーですが、成分や原材料を考えると値段の高さも納得できますね。

もちろん高価なキャットフードが絶対に良いわけではないので、猫ちゃんの食いつき等の経過を見ることも大事なことになります。

子猫や老猫に与えても大丈夫でしょうか

子猫に必要な栄養素は十分に満たしており、品質も高いため安心して与えることができます。

獣医師
ただし先天的な異常がある子猫に関しては獣医師の指導の下、適切な食事を選ぶ必要があります。

老猫に関しては個々で老化の程度が違うため一概に問題ないとは言えませんが、健康状態を把握した上で問題無いのであれば与えて大丈夫です。

肥満気味の猫に与えても大丈夫でしょうか

肥満が過剰な食事量や、運動不足が原因の場合は個々の栄養状態に応じた量を与えれば問題ありません。

ただし、肥満が病気による影響によって起きている場合や、肥満の程度が健康を害するほどの状態の場合は血液検査などで健康状態を確認した上で食事の種類や量を考える必要があります。

こんな猫(病気など)には注意などがあれば教えてください

病気を患っている猫に関しては、その病気ごとに配慮すべき栄養バランスがあります。

例えば老猫では腎臓の働きに衰えが出始めている場合があります。

腎臓の働きが衰えている場合、たんぱく質の摂取量を制限したほうがよいことがあるため注意が必要です。

獣医師から見て「シンプリー」はおすすめできますか

高品質な原材料と、猫本来の生活に合った栄養バランスで作られたキャットフードです。

そのため猫が健康に過ごすのをサポートするにはとてもよいキャットフードだと言えます。

ただし高齢の猫や病気を患っている猫に関しては、個々によって必要な栄養素や制限すべき栄養素が異なるため、健康チェックを行い獣医師の指導の下でシンプリーが適したフードかを判断する必要があります。

シンプリーキャットフードまとめ

シンプリーは、優れた原材料が用いられており、添加物も天然由来の成分でとても優れたキャットフードです。

ですがどの猫にも完璧に合うキャットフードはありません。

猫によって好き嫌いやアレルギーがあるので、しっかりと獣医師の先生の意見を聞いてみて下さい。

その点を認識した上でしたら、愛猫にあうフードを探求している方にとっては、一度は試してみてもよいフードではないでしょうか。

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