【獣医師監修】子猫にミルクを与えても良いの?猫にミルクを与える時の注意点

子猫を飼うときに気にあるのが、ミルクを与えるべきか?ということがあります。

生後間もない子猫の場合、まだキャットフードを食べられる歯を持っていないので、猫用のミルクを与えるのが一般的です。

ペットショップであれば、生後1~3ヶ月の子猫へきちんとミルクを与えていますが、一般家庭の場合は人間用のミルクを与えている飼い主さんもいるのではないでしょうか。

今回は獣医師が、子猫にミルクを与える時の注意点について紹介します。

免疫力の弱い子猫のうちは、きちんとした餌の与え方をすることも将来の健康に関与するので参考にして下さい。

子猫にミルクを与える時の注意点

獣医師
子猫は生まれてから30日くらいまでの期間を哺乳期といい、まだ乳歯も生えておらず消化器も未発達なため、基本的には母猫からの母乳で育てます。

なんらかの事情により母猫からの母乳を与えられない場合、子猫用のミルクを与えることになります。

哺乳期の子猫は免疫系がまだ未熟なため、ミルクを与える上で感染症にかからないように配慮することが重要です。

使用前に子猫用の哺乳瓶を洗浄し消毒します。

スポイトや注射器を使う場合はその都度新しいものを使います。

猫用の粉ミルクを溶かす場合、沸騰したお湯を70℃まで冷ましたもので溶かし、飲ませる時は必ず人肌まで冷まします

作成してから1時間以内に飲ませ、飲み残したミルクは必ず破棄します。

猫のミルクって栄養あるの?

獣医師
様々なメーカーから猫用ミルクは販売されていますが、どのミルクにも必ずタウリンという猫ちゃんには必須の栄養素が配合されています。

また、子猫の脳や神経の著しい発達をサポートするEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれていることが多いです。

子猫の哺乳期はミルクのみで成長していく時期ですので、急激な成長期を支えられる栄養がしっかりと含まれています。

猫用のミルクと人間用のミルクは違う?

人の乳児に与えるミルクと、猫のミルクの成分は組成がかなり異なり、これは必要とするメインの栄養素が人間は炭水化物、猫はタンパク質と異なることから由来します。

人間用のミルクの成分は乳糖と呼ばれる炭水化物が高い割合を占めていますが、猫の乳は乳糖の割合よりもタンパク質や脂質の割合が多くなっています。

獣医師
人間用のミルクの方がタンパク質や脂質の割合が低いため、子猫に母猫の母乳や猫用ミルクの代わりに人間用のミルクを与えてしまうと、子猫の成長に必要なタンパク質が不足してしまい、成長不良を招くことがあります。

また本来あまり必要としない乳糖を過剰に摂取することにより、消化不良を引き起こすこともあります。

子猫のミルクが不要になる時期

哺乳期を過ぎ、生後2ヶ月くらいまでは離乳期といい、徐々に乳歯が生えドライフードに慣れる練習をしていきます。

獣医師
いきなりドライフードを試すと固くて食べられないことがあるため、ドライフードに猫用ミルクをかけ、ふやかしてから離乳食として与えていくのがよいでしょう。

ドライフードに慣れてしまえばそれ以降はミルクを与える必要はありません。

もちろん老猫にも必要ありませんが、加齢により歯や歯肉の問題でドライフードが食べられない場合や、食欲が落ちてきてしまい何も食べられない時の選択肢の一つに使用するなどの使い道もあります。

ミルクを与えれば水はいらない?

哺乳期の猫は規定されている給与回数と給与量を目安に猫用ミルクのみを与えれば、あえて水道水などを足したりする必要はありません。

逆に水などを足してしまうと、お腹がいっぱいになっしまい猫用ミルクが飲めず、ミルクに含まれる成長に必須な栄養素を摂取することができません。

猫ちゃんによっては個人差があるため、週数通りのミルクの回数と量を与えても、足りなさそうに鳴くこともあります。

ミルクが足りないと感じた場合は水を足すのではなく、満足する量を猫用ミルクで調整してください。

子猫におすすめのミルク

様々な種類の猫用ミルクが市販されていますが、森乳サンワールドの「ワンラック・キャットミルク」は溶かした際にダマが出来にくく、扱いやすいと評判です。

猫の母乳の成分に近付けられており、動物病院でも使用されることが多いです。

もちろん個人差があり好き嫌いもあるので、子猫ちゃんそれぞれに合うものを探してあげる必要があります。

ミルクを上げる場合、キャットフードの量は減らすべき?

成猫で猫用ミルクを与える場合、規定量のキャットフードに猫用ミルクを足してしまうと、猫用ミルク自体そもそものカロリーが高く必要以上のカロリーを摂取することになり肥満につながるため、量を調節する必要があります。

ミルクをどれくらい足す時はキャットフードをどれくらい減らす…と言った栄養素やカロリーの計算をすることはとても難しいです。

キャットフードを規定量食べることができればミルクを足す必要は基本的にはありませんので、キャットフードがしっかり食べられない原因がある場合の栄養補給の選択肢の一つとして与えることをおすすめします。

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